どうもSOMAです。
今回は、初めて買ったフィルム一眼レフ、Nikon FGの話です。メルカリで、5000円ほどで買いました。
気軽に露出計の動く一眼レフを使ってみたい人には、めっちゃいいカメラです。ただ、買ってすぐに、失敗もいろいろやらかしました。これからフィルムカメラを始める人が同じ失敗をしないように、その話も書いていきます。
総評
5000円ほどで買えた、露出計の動くフィルム一眼レフ。初めての1台にちょうどいいカメラでした。
良かった点
- 露出計が動くので、単体の露出計がなくても撮れる
- 機械を操作している感覚が楽しい
- コンパクトで、見た目が好き
気になった点
- フィルム代と現像代がかかる(36枚撮り1本で3,000円近く)
- 慣れるまでは失敗しやすい(フィルムの入れ方で1本無駄にした)
- 中古は個体差がある
向いている人気軽に露出計の動く一眼レフを使ってみたい人
目次
なぜNikon FGを買ったか
一年ほど前に本格的にカメラを始めて、それから何台かのカメラを買ったり、譲ってもらったりしてきました。でも、一眼レフタイプのフィルムカメラだけは、まだ持っていませんでした。
譲ってもらった中にフィルムカメラもあったんですが、KonicaⅡというレンジファインダーのカメラで、レンズの交換ができません。ほかの焦点距離を試せなくて、「うーん…」という感じでした。
そんな時、メルカリをなんとなく眺めていたら、5000円ほどのNikon FGを見つけて、何も考えずに即買い。レンズ交換ができる一眼レフが、この値段で手に入るなら試してみたい。そのくらいの軽い気持ちでした。
Nikon FGの見た目と仕様



値段もそうですが、この見た目も購入の決め手になりました。


眺めているだけで、にやにやしちゃいそうな見た目。めっちゃ好きです。
仕様はこんな感じです。
| レンズマウント | Fマウント |
| 大きさ | W136mm H87.5mm D54mm |
| 重さ | 490g |
| 発売年 | 1982年 |
発売年は、ニコン公式の資料で確認しました。(参考:ニコン公式 製品の歴史(1980年代))サイズと重さは、ニコン公式ではない資料ページの数字です。(参考:Nikon FG SPECIFICATIONS(ニコン公式ではない資料ページ))
サイズはかなりコンパクトで、ちょっとした散歩にも持ち出したくなります。重さも、いかにも金属の塊という感じではないので、首から下げていても負担になりにくいです。
失敗その1:初めての現像で、1枚も写っていなかった
買って数日後、電池とフィルムを入れて、うきうきで24枚を撮り終えました。そのまま写真屋さんにフィルムを持っていって、現像をお願いしました。写真を受け取りに行くと、店員さんが申し訳なさそうな顔をしています。
嫌な予感がしながら話しかけると、「何も写ってなかったです…」と一言。「そうですか」と笑顔で返しながら、心の中では泣いていました。
原因は、たぶん、フィルムを入れる時にたるみをしっかり取らなかったこと。今思えば、巻き上げても、フィルムの巻き戻しノブが一緒に回っていませんでした。つまり、フィルムが送られていなかったんです。
近所ではめったに降らない雪の日に、駅で撮った写真。知り合い数人と、家でご飯を食べた時の写真。全部、心の中にしか残っていません。
これもフィルムカメラの醍醐味だ、と自分に言い聞かせました。
失敗その2:気づいたら、ずっと1/90秒だった
2つ目は、1つ目ほど悲しくはないんですが、カメラとして使ううえで結構不便な問題でした。
まず、メルカリで買った時に付いてきたレンズは、F値を手動で変えられないタイプでした(変えられるのかもしれませんが、わかりませんでした)。それでも、シャッタースピードで何とかすればいいか、と思っていました。
それから何日かして、新しいフィルムで何枚か撮っていると、露出計に違和感を覚えました。いつ露出計を起動しても、「125と60が適切だよ」と言ってくるんです。
おかしいと思って調べると、シャッターカウンターが「1」になるまでの、いわゆる空シャッターの状態では、シャッタースピードが1/90に固定される仕様らしいとわかりました。レンズキャップをつけたままフィルムを入れた時に、オートだと長時間露光になってしまうのを防ぐための機能、という説明でした(この点は、ニコン公式の資料では確認できていません)。その間に表示される露出計の値が、「125と60」だったわけです。
つまり僕は、ずっとシャッタースピード1/90で撮っていたということ。悲しい、実に悲しい。
そのあと、ハンダゴテを買って、その部分の接触を無理やり固定して直しました。(くわしくはこちらの記事に書いています)(分解や改造は、壊してしまう可能性もあるので、やる場合は自己責任でお願いします)
作例
失敗した、1/90で撮っていたほうの写真です。それでも全部うまく写っていました。




1/90でも、案外きれいに写るものです。ネガフィルムの懐の深さに助けられた気がします。レンズは、メルカリで買った時に付いてきた35mmを、いまも使っています。写りはレンズの影響のほうが大きいと思うので、作例についてはこのくらいにしておきます。
Nikon FGで撮るのにかかったお金
フィルムは、Kodak Ultramax 400を使いました。36枚撮りを1本撮って、現像とデータ化までお願いしたら、合計で3,000円近くかかりました。
カメラ本体を安く手に入れても、撮るたびにフィルム代と現像代がかかります。1枚あたりで考えると、80円くらい。スマホのように気軽にシャッターを切る道具ではないな、と実感しました。
電池はLR44を使います。ボタン電池なので、予備を1つ持っておくと安心です。
本体はメルカリで買った
メルカリで買った時は、カメラのことをまったく知りませんでした。とにかく安くて、見た目がきれいなものを選んだだけ。結果的に問題なく使えていますが、動作の確認方法を知っていたら、もっと安心して選べたと思います。
使ってみて良かったところ
- フィルムでしか味わえない、儀式のような面白さがある
- 機械を操作している感覚は、ほかのカメラでは代えがたい
- 露出計が動くので、単体の露出計がなくても気軽に撮れる
特に3つ目は、あとでNikon F2を使うようになってから、ありがたさがわかりました。F2は露出計が動かないので、別に露出計を持ち歩いています。FGなら、カメラ1台でそのまま撮れます。
こんな人におすすめ
気軽に露出計の動く一眼レフを使いたい人には、おすすめです。手間とお金がかかるのも楽しめる人なら、めっちゃ楽しいカメラだと思います。
おすすめしにくい人
気軽にたくさん撮りたい人や、フィルム代・現像代をなるべく抑えたい人には、向いていません。現像代などを考えると、毎日使うより、旅行や特別な日に持ち出すカメラのほうが合っていると感じました。
買う前に知っておきたいこと
- フィルムを入れたら、巻き上げた時に、巻き戻しノブが一緒に回っているか確認する(僕はこれで1本無駄にしました)
- 1枚目を撮るまでの空シャッターの間は、シャッタースピードが1/90になる(と、調べて知りました)
- 電池はLR44。予備を1つ持っておくと安心
- フィルム代と現像代がかかる
- 中古は個体差があるので、買う前に動作の確認方法を調べておく
- FGに付けられるのはAIタイプのレンズだけ(非AIレンズはNikon FGに付けちゃダメ)
まとめ
いろいろと失敗はしましたが、見た目も使い心地も、かなりいいカメラでした。初めてのフィルム一眼レフとしては、ちょうどいい1台だったと思います。
いまは、真鍮のずっしりしたNikon F2も使っています。FGは気軽に露出計が動くカメラで、F2は重みと所有感を楽しむカメラ。僕の中では、楽しさの種類が違います。
